物語の自己組織化について その1

物語を研究したり、物語を考えてみたりすることがあるんですが、
考えてみれば物語というのも自己組織化する動的なシステムの一つなのでは
ないかと最近思います。


特に、物語が進むと作家のなかには「キャラクターたちが勝手に動き出す」
なんていうことを言いだす人もいます。僕は、その瞬間こそがまさしく、
物語が自己組織化していることを、作家自身が肌で実感しているのではないかと
思っているのです。


作り込まれた環境とキャラクターたちとが相互に作用し、相互に進化していく。
たとえば、環境からキャラクターが影響を受け、その影響を受けた
キャラクターたちが自らの環境を創り変えていく。そのプロセスこそが
物語なのではないかと思うのです。


そういう自己組織化する物語を書いてみたいと思う今日この頃です。
詳しいことはまた後日まとめていきたいですね。


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